こんにちは、かかです。
今回は無垢床の記事になります。
我が家は積水ハウスで建築しましたが、我が家の担当となった支店はあまり無垢床は推していませんでした。
クレームになる可能性があること、提携している床材メーカーを売るように上からお達しがあるのだと思われますが
そんな中、反対を押し切って無垢床を入れたので、実際に過ごしてみてどうなの?というのを書いていきます。
ちなみに床材は1階はマルホンのクリ、2階はマルホンの天竜杉です。
床材検討の記事はこちらにあるので、併せてご覧ください。
無垢床を採用した経緯
まず我が家が無垢床を採用した理由についてです。
もともと家づくり開始当初は、あまり床に対してこだわりはなかったのですが
妻がインスタで無垢床の投稿を見つけ、そこから無垢床がいいと言い始めました。
調べると住宅系YouTuberは口を揃えて無垢床を推していて
じゃあ一生に一度の家づくりだし、床は常に触れる部分だから無垢床も検討しようとなりました。
だがしかし!!!
契約前に無垢床を入れたいと営業さんに言っても
無垢床は反るとかメンテナンス必要とか
朝日ウッドテックなら抗菌効果もあるとか
こんな感じのことを言われ流されました。
せめてショールーム行ってみましょうとかあればなぁ
契約後の打ち合わせでも、無垢床は提案すらされません。
そして契約後の打ち合わせの流れで朝日ウッドテックの挽板になりかけたのですが、やっぱりショールームに行かずに決めるのはなあと思い
朝日ウッドテックとマルホンのショールームに行ってから決めると宣言しました。
ショールームに実際に行ってみて、無垢床のよさを実感し、反対を押し切って無垢床を入れることに。
実際に住んでみての感想
結論から言うと控えめに言って最高です。
サラサラして気持ちいいし、シート系の床材に比べて木目に深みがあります。
歩いていて気持ちいいので、家にいるときはほとんど裸足で生活しています。
特に2階に入れている杉は足触りがとても気持ちよく、靴下を履くのがもったいないくらいです。
お風呂上がりや雨で足が湿っているときが個人的には一番気持ちいいです。
たぶん湿っているとウレタン塗装の床材だと、木が呼吸できないので水分を吸収できず、歩くとペタペタして床に足跡がつきますが
無塗装やオイル仕上げだと、木が水分を吸収してくれるからペタペタしないのかなと。
唯一シート系床材を使用している書斎と比べると歩き心地が雲泥の差で
打ち合わせのときに、朝日ウッドテックの挽板から変更して本当によかったと思ってます。
※決して朝日ウッドテック批判ではないです。挽板や突板にもメリットはあるので。
あとは無垢にすると木の匂いもあるので、リラックス効果もある?ような気がします。
我が家は生活空間の中では、階段が挽板になっていますが、今思うと特注になってもいいから階段も無垢にすればよかったと思ったりしています。
ただ住んでいて実感しましたが、やはり無垢床は耐久性でシート系床材に劣ります。
書斎のシート系床材はとても丈夫で、今のところ物を落としてもビクともしていませんが
無垢床(特に杉)はちょっと物を落とすだけで、傷や凹みができるのは気になるところ。
それでも個人的には歩き心地のよさが上回っているので、無垢床にしたことには全く後悔していません。
むしろ2Fの杉に関しては15mmではなく、金額が高くなっても30mmを選んでも良かったと思ってます。
住んでみて感じたメリット・デメリット
メリット
サラサラして足ざわりがいい
一番のメリットが足ざわりです。
実際に歩かないとわからないですが、無垢床の足ざわりはとても気持ちよいです。
この足ざわりを知らずに、床材を検討するのは本当にもったいない・・・。
床は生活していてもっと触れている時間が長いところなので、減額対象とはせずにこだわるべきだと改めて実感しています。
傷・へこみを自分で補修できる
突板や挽板の場合は傷ができた場合は、補修用のクレヨンや溶かしたウレタンで直すことになります。
当然自分ではできないので、ハウスメーカーに直してもらう必要があります。
しかし、無垢床の場合は濡れた布巾を当ててアイロンをかけると木が膨らんで傷が目立たなくなります。
実際に直してみたのが↓こちらです。
見てわかる通り、ある程度は修復可能なことがわかります。
あとえぐれても合板が見えることがないでの、傷ができても見えるのはその木です。(もちろん傷がないに越したことはないですが)
底冷えを感じにくい
床下の断熱材の厚みの影響もあるので、絶対とは言えないですが、挽板などと比較すると底冷えは感じにくいです。
無垢床は空気を多く含んでいるので、熱を伝えにくいのだと思います。
そのため、同じ室温でも体感温度が変わり、特に杉や檜のような樹種は底冷えを感じにくいです。
ちなみに我が家で唯一シート系床材の書斎はめちゃくちゃ底冷えを感じています・・・。
ただ部屋の半分以上に筋トレ用のマットを敷いているので、この選択自体は間違ってないと思ってます。
この底冷えは窓の影響もあるので、どちらかというと問題はそこにあるのかなと。(詳細は別記事で書く予定)
デメリット
傷がつきやすい(特に杉)
傷が補修できるというメリットがありつつ、傷がつきやすいというデメリットがあります。
特に杉(というより針葉樹)は、柔らかい樹種のため傷は簡単につきます。
スマホなどのちょっとした物を落としただけでヘコんだり
家具の配置を変えようとずらしたときに傷ついたりするので
それが気になる方はおすすめできません。
ある程度の補修は自分でできますが、完璧に元に戻るわけではないので・・・。
逆に傷は気にならない、傷も味と捉えられる方にはおすすめです。
重曹に弱い
これは完全に勉強不足で想定外です。
私は掃除によく重曹を使うのですが、引っ越し後に電気圧力鍋の臭いが気になり、重曹を溶かしたお湯で煮沸しようとしました。
すると、翌日床に黒ずんだシミが・・・。
いろいろ調べているうちに、無垢床は重曹(アルカリ性)に弱いということにたどり着き
昨日のアレか、やっちまった・・・となりました。
調べるとクエン酸(酸性)で中和すれば、ある程度はシミをなくせるということだったので実際にやってみました。
その結果がこちらです。
補修前の写真を取り忘れてしまいましたが、ぱっと見ではわからないくらい目立たなくなりました。
補修前は明らかに黒ずんで目立っていましたが、補修後は生活していてシミは全く気になりません。
今では探してもシミどこだっけ?となっています。
万が一重曹で床が黒ずんでしまった場合は参考にしてください。
おわりに
無垢床を入れてよかったと、住んでみて実感しています。
もし知り合いが家を建てるとなった場合は、床材はこだわれ!と絶対に言います。(あと気密・断熱も)
もし床材を検討中の方は営業さんに反対されても屈せずに無垢床にすることをおすすめします。
打ち合わせで無垢床を入れたいと伝えても、軽く流されることもあるので、強い信念を持って貫きましょう。
営業さんの床材の知識はあまりないことが多いので、そこは施主がどれだけ勉強するかにかかっています。
床材以外もですが、今は住宅についてYouTubeやブログで解説している人がたくさんいるので、しっかりと勉強しましょう。
私は今は気密・断熱のリカバリー動画にハマっていて、住んでからも住宅の勉強を続けています。
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